九州のへそ/阿蘇の上 熊本県北の山里に8つの湯処、千の湯舟

  • アルカリ性単純温泉(慢性関節リウマチ・神経炎・疲労回復など)

鎌倉時代から続く川湯を守る小さな集落。

▲志津川と一体となった「川湯」。かつては川のいたるところから湯が湧いていたという
▲日中の「川湯」周辺。おみやげ店もコンビニもない静かな温泉地
▲18時過ぎからタオルを片手に地元の人が次々と訪れる共同浴場「満願寺温泉館」
 温泉街と呼ぶには恐縮なほど小さな一画に宿と温泉施設が数軒あるだけの満願寺温泉。集落の真ん中を貫く志津川沿いのひなびた温泉地で、その起源は鎌倉時代まで遡ります。満願寺の参拝客のために造られた湯宿が始まりと言います。  さて、この地に「日本一恥ずかしい露天風呂」があることをご存知でしょうか。志津川沿いの混浴露天、「川湯」がそれです。囲いも脱衣所もなく、対岸の人と目が合ってしまう大胆ロケーション。しかも川上の小さな湯船は野菜や食器などの洗い場で、地元のお母さんが作業をする傍らで入浴することも。共同浴場「満願寺温泉館」が多数派ですが、「こっちの方が気持ちよか」と川湯に通う地元民も少なくありません。夕暮れに染まるなか、湯気が立ち上る様も幻想的です。
▲文永11年、元寇の際の祈願寺として建立。国重要文化財指定の北条時宗の肖像画をはじめ、貴重な仏像や古文書を収蔵
▲一年を通して13℃の水が日量380トン湧く。超軟水として知られ、飲料水はもちろん、炊飯の時に利用するとおいしいと評判。一帯は四季の花が咲き誇る公園として整備